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デジタルモンスター、特にデジモンフロンティアについて、一ファンの視点から様々な記事を展開しています。

徹底検証!『デジヴァイス』は毎年発売されているのか?

先日、ついにデジモンアドベンチャーtri.第6章「ぼくらの未来」のPVが公開された。

 


デジモンアドベンチャー tri. 第6章「ぼくらの未来」 5.5劇場上映 第2弾告知PV

 

かれこれ3年近く続いた「デジモンアドベンチャーtri.」がとうとう終わってしまうかと思うと寂しくなるが、 PVには気になる存在が…

 

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シェルターは完璧なんだな!?

今作で新たに登場する『オメガモンマーシフルモード』。マントの代わりに翼がモッサリと生えた衝撃的なビジュアルだが、これだけでは終わらなかった。

 

 

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第6章「ぼくらの未来」劇場上映を記念して、大人のアニメファンに向けたなりきり玩具「Complete Selection Animation」から「CSAデジヴァイス tri. memorial」が登場!(公式サイトより)

ってなんだよコレ。

なんと、6章との連動で新しいデジヴァイスの玩具が発売されるのだという。

「またデジヴァイスが増えるのかwww」といつものように草を生やしたところで、私の中ではある疑問が浮かんだのだ。

 

デジヴァイスってもしかして毎年発売されているんじゃね・・・?

 

 

 

1999年 デジヴァイス

 

デジヴァイスと言えば皆さんお馴染「デジモンアドベンチャー」に登場するアイテムのことで、アドベンチャー放送当時に発売され記録的なヒットをたたき出し、後の『デジヴァイス系玩具』の基礎になった伝説の玩具だ。

2014年に放送15周年という名目で復刻版が発売されたのを皮切りに、今日までちょくちょくマイナーチェンジ版が発売された。このマイナーチェンジ版というのが厄介で、今までどのようなデジヴァイスが発売されてきたのか、あまり語られてこなかったのである。

 

そこで今回は、発売カレンダーを振り返り、これまでに発売されたデジヴァイスのヴァリエーションを徹底検証してみたいと思う。題して…

 

デジヴァイス

毎年発売されている

 

デジヴァイスにも色々な種類があるので(icとか01とか)、今回は

① 「デジモンアドベンチャー」「デジモンアドベンチャー02」「デジモンアドベンチャー」名義で「デジヴァイス」の文字がある商品を調べる

② 公式サイト「デジモンウェブ」に掲載されている商品のみ取り扱う

③ 通販限定の商品は「予約開始日」を発売開始日とみなす(発送日は地域や申込日によってまちまちなので)

④ 二次出荷やセット商品は、デジヴァイスの仕様に変更がない限り同一商品として扱う

と独断と偏見によるルールを設け、集計する。それでは検証していこう。

 

 

2014年

8月1日

デジモンアドベンチャー デジヴァイス Ver.15th

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現在まで続くデジヴァイス復刻の系譜はすべてここから始まった。

当時デジヴァイスは中古市場でだと1万円以上で取引されるプレミア商品と化していたので、復刻を待ち望んでいた人も多いのでは?(復刻版の値段はともかく)

内容も単なる復刻ではなく、初代デジヴァイス(以下『初代』)にはいなかったキャラやマップも追加。初代2のみに登場したテイルモンとウィザーモンは勿論、15周年商品として最後のロイヤルナイツ『ジエスモン』一族が新たに登場と、ゲームバリューも増した。

大人の鑑賞にも耐えうるようにパッケージもスタイリッシュなデザインに変更され、手の込んだつくりになっている。

劇中ですべてが始まったとされる「8月1日」に予約開始と、小ネタも効いている。

アニメ「デジモンアドベンチャー」が放送開始したのは3月なので、何かが違うような気もするが、15周年という記念すべき年の前ではささいなことなのだろう。

 

2015年

3月3日

デジモンアドベンチャー デジヴァイス Ver.15th アニメオリジナルカラー

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復刻版デジヴァイス(以下『15th』)初のマイナーチェンジ商品!というより初代2の復刻版という意味合いが強い。初代2で同時発売のヒカリカラーは復刻されなかった。

アニメで主に登場するのはこのカラーなので、こっちの方が馴染み深いファンも少なくないだろう。ゲーム内容の追加要素はなし。

 

7月31日

デジモンアドベンチャー tri. Complete Selection Animation デジヴァイス

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 主に『仮面ライダー』シリーズのハイブランド商品を販売してきた COMPLETE SELECTION シリーズから誕生したブランドが『Complete Selection Animation』。その初めての商品として発表されたのがこのデジヴァイス(以下CSA)だ。携帯ゲームとしてもあそべる15thと違い、ゲーム機能はオミットされた代わりにサウンドやキャラクターの掛け声が豊富に収録され、こちらはなりきり玩具としての側面が強い。あと値段もちょっとだけ安い。

(モデルが同じなので仕方ないが)15thアニメカラーと似たような色なので、パッと見混乱する。

またこの商品は、tri.本編で太一が着用していた携帯アクセサリーのレプリカが同梱するセットも販売された。デジヴァイスそのものの仕様に変更点はないため、同一商品としてカウントする。

 

2017年

5月29日

デジモンアドベンチャー デジヴァイスVer.15th メタルガルルモンカラー

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デジモンアドベンチャー 超進化魂 & デジヴァイスVer.15th コンプリートメモリーセット

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デジモン20周年記念として機体のデザインやゲームに追加要素を加えた15thが新たに登場。

それぞれにアグモン・ガブモンの亜種(黒タイプ)と20周年記念デジモンの『ズバモン』、そしてtri.から『メイクーモン』が仲間として追加された。

メタルガルルモンカラーは単品販売だが、ウォーグレイモンカラーはまさかの超進化魂と抱き合わセット販売

 

 point3 光る!鳴る!エボリューションステージ!

 

超進化魂 & デジヴァイスVer.15th コンプリートメモリーセットには新たに『光る!鳴る!DXお立ち台(仮)』というなんともゴキゲンなオリジナルステージも付属する。各紋章の色に光るらしいが、台座の模様や背景のシートはウォーグレイモンのデザインなので、詰めが甘いというかなんというか…。

 

2018年

4月27日

Complete Selection Animation デジヴァイス tri. memorial

p-bandai.jp

そして今年4月にCSAの新作が発売される。

2018年3月の時点ですべての詳細は不明だが、同年3月に開催されたアニメジャパンエキスポの展示によれば、太一やアグモンたちの台詞の他に「1章から6章までの名台詞」も収録されるという。

一体どんな名セリフが収録されるか、今から楽しみですね!!!

 

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これまで発売されたデジヴァイスについて振り返ってみたが、いかがだったろうか。発売された商品だけを見れば、供給がコンスタントに続いている印象を受けるが…。

果たして気になる結果は?

 

 

 

検証結果

(2016年を除き)2014年以降デジヴァイス毎年発売されていなかった

 

2016年に何も発売してないのは意外だったが、当初の疑問は解消できた。では虚無期間空白の期間である2016年は何を発売してたのか?

デジモンウェブによると、2016年に発売されたのは

① デジモンアドベンチャー02 D-3 Ver.15th パイルドラモンカラー 3月11日)

② デジモンテイマーズ ディーアーク Ver.15th (7月22日)

③ デジモンアドベンチャーtri. Complete Selection Animation D-3(7月31日)

の3商品だ。

 

デジヴァイス」こそ発売されなかったが、D-3も含めると、デジモンアドベンチャーに関連する携帯機は毎年発売されていたことになる。

超進化魂クリアバージョンとセット販売といえど、ウォーグレイモンカラーのセットが受注開始から僅か数日で完売したところを見ると、出せば売れる商品なのは予想できるし、だからこそ今でも定期的に再販されるのだろう。

デジヴァイス及びアドベンチャーはファンの人気もあり、「〇〇周年」を祝うスタッフの愛があり、商品のバリエーションも充実している。このことから、たとえ毎年発売されなくても非常に精力的なシリーズであることは間違いないだろう。商品展開が途切れて音沙汰のなくなったIPも数多くみられるこのご時世に、供給が途切れず数多くの商品が発売されるという事実は、とても恵まれていると言える。

とはいえ今の商品展開は喜ばしいことばかりではない。高頻度で高額商品が発売されればそれだけファンの負担が増え、次の商品の売上に悪い影響を及ぼすことも考えられる。また毎年何らかの新商品が発売される作品がある一方で、放送から15年を過ぎようとしても、風を受けて立つ険しい崖で自分の弱さばかりを見せつけられている(比喩表現)作品も存在する。今後はアドベンチャーだけでなく、ほんの少しでもいいのでこうした作品にも“風”が吹いて欲しいものだ。

まあどれだけ言おうが我々消費者(ファン)には商品を買って意見を送ることしか出来ない。そして来年(2019年)はデジモンアドベンチャー20周年だけどな!!!!

 

デジヴァイス・ハリケーンはもうしばらく続きそうだ。

 

 

きらめくに乗って、未来も現在(いま)も駆け抜けろ!