end of the line

デジタルモンスター、特にデジモンフロンティアについて、一ファンの視点から様々な記事を展開しています。

20周年と朗読劇を司るもの

デジフェス2022開催まで残り1週間を切っています。正直今でも実感が湧きません。相変わらずコロナ禍で先行きが見えず、それどころか感染拡大・医療逼迫と日に日に状況が悪化していきます。本当に現地で開催できるんでしょうか。人事を尽くして天命を待つほかありません。

デジフェスといえば、先日朗読劇の脚本家が発表されました。

 

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2022年7月19日にYoutube上で配信された、デジフェス直前特番のアーカイブです。木下P、アユミさん、田口監督が出演し、フェスの見所や02映画の進捗について語っています。参加する方は要チェックです。

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◆この芋虫軍団は…!?

 

夜公演の朗読劇の脚本家も発表。

以前出たドラマCDの担当パートが面白かったので、大和屋暁氏にお願いしたいです。最近戦隊シリーズで脚本業に復帰したそうですし。

なんと数年前ブログで担当して欲しいと書いていた大和屋暁先生。木下Pが依頼し、関Pも交えて「こういうのが見たいよね」「こういうのを待っててくれるんじゃないか」と言いながら完成させたそうです。楽しみですね。

さて、皆様は『大和屋暁』と聞いて何の代表作、あるいは何の話を思い浮かべますか?

 

かの迷作「人造昆虫カブトボーグV&V」や「銀魂」などのハイテンションコメディを思い浮かべる人が多いと思いますが、過去にはおジャ魔女シリーズやガッシュデジモンなども手掛けており、特にアラサー世代にはなじみの深いライターです。近年も戦隊シリーズ名探偵コナンのゲスト脚本として活躍しています。

意外なところでは、細田守演出で突出した評価を得ているおジャ魔女どれみドッカ~ン! 第40話「どれみと魔女をやめた魔女」の脚本も担当しており、実はシリアスもいけるクチなのですが、総じて熱血・人情モノな脚本が得意な方だと認識しております。

で、この人は脚本家でありながら競馬にも精通しており、隙あらば競馬ネタを突っ込むことでも有名です。デジモンフロンティアだと40話の悪ガキ4人組などが該当しますね。

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七夕賞制覇おめでとうございます!

大和屋先生がもう一度フロンティアの脚本を担当すると聞いて、私はデジフェスの予習のつもりで彼の著書に手を出してみました。

その名もズバリ「ジャスタウェイな本」。

 

ド直球すぎる。

ジャスタウェイ号は馬主でもある大和屋先生の所有馬で、G13勝、うちドバイデューティーフリーにおいて従来の記録を2秒以上も更新する1分45秒52のレコードを叩き出し、日本競馬史上初となる国際レーティング単独1位にもランキングされました。あのゴールドシップとマブダチだったことでも有名です。

この本では大和屋先生が持ち馬ジャスタウェイと過ごした3年間を振り返っているのですが…

「一人の人間としては全然尊敬できない」

が率直な感想でした。

大食漢かつ飲兵衛で、文章の6割は飯の話。流石に本編でCまではいかなかったものの、ジャスタウェイ現役の3年間で3回も女が変わってるのには唖然とします。脚本家ってみんなそういうモンなんですかね?

ゴルシとは別ベクトルで破天荒な大和屋先生ですが、ハーツクライ一族に対しては一途な面を見せます。元々ハーツクライ一口馬主を務めていた大和屋先生でしたが、もう完全にハーツに脳を破壊されており、ハーツ系の血統を片っ端から競り入れるほどのこだわりよう。著書にはハーツやジャスとの夢小説パートまで存在しており…

 

そして1位の場所へと向かいます。榎本君と握手。そしてありがとうと声をかけます。そしてどさくさに紛れてジャスの首に触わります。

「ジャス凄い!やったね!GIだよ!強かったねー!」

「そう?まあ、そうかもね」

「いやあ、なんか直線の伸び、半端なかったけど、いきなりどうしちゃったの!」

「ちょっと、やる気を出してみた」

「そうかそうか、いつも一生懸命走ってくれてるのに、やる気まで出してくれたってことだね。ほんとありがとう。 これから表彰式とかいろいろあるけど、それ終わったらゆっくり休んでね」

「あ、休めるんだ」

「もちろん。夏休みをあげられないでごめんね。ほんとありがとう! 今日は本当によくがんばったね!偉い偉い!」

「......うん」

というジャスとの妄想トークを経て、ジャスの首に優勝レイがかけられます。

ジャスタウェイな本 (KKベストセラーズ発行、2015年)p146~147より引用

 

これは2013年天皇賞秋を制覇した後の一幕。kmiっス…

脚本家で馬主ともなれば、持ち馬との夢小説で印税を稼ぐことも出来るのです。馬主になって推し馬との夢小説を出版したい!という方は参考にしてください。

 

銀魂とかイクシオンサーガDTとかキャリアを深堀りするとキリがないのでこの辺にしておきます。個人の人となりや悪ノリする姿勢は誉められたモノではありませんが、一方で「特定の存在に入れ込み、情熱を注ぐ」姿勢には共感を覚えました。

それは、私がブログを開設した理由にも関わってきます。

以下は弊ブログ「end of the line」オリジンという名の自分語りになりますが、興味がある方はお付き合いください。

 

 

 

まずデジモンフロンティアにハマるきっかけから…とは言いますが、放送当初からここまでのめり込んでいたわけではないのです。むしろ後番のガッシュの方にハマっていました。

本放送から10年近く経ち、確かジントリックスが発売された時期でしょうか。気づけばいつの間にかデジモンフロンティアのことが頭から離れなくなっていました。なんで再熱(再熱という言い方もよくないかもしれません)したのか自分でもよく分かりませんが、とにかくその頃から4作目が人生の一部になっていたのです。…こうして文章化すると病気ですね。

2011年~2012年は2022年ほどフロンティアの燃料が充実しておらず*1、飢えに喘いで片っ端から資料やサイトを漁っていました。そこで見つけたのが、放送当時に建てられた個人の感想サイトでした。2002年はインターネットが一般にも徐々に普及していった時代であり、検索すれば当時のサイトが結構ヒットするのです。

そのサイト群で特に目を引いたのが、2003年4月にお台場で開催されたメモリアルコンサートのレポートでした。

このCDにはライブ音源が一曲分しか収録されておらず、当時のコンサートの内容は参加者のみぞ知るところとなっておりました。そこで当時の文献が重要になるのです。

レポートには朗読劇の詳細やセトリ、声優の歌い方まで事細かに記されており、当時行けなかった自分にとっては、その一文一文が本当に有難かった。

デジモンというジャンルは非公式のデータベースが非常に充実していますが、そのデータベースからは分からない、作品そのものが持っていた”熱量”を、個人サイトから感じることが出来たのです。二度と戻ることが出来ない過去を少しでも追体験させてくれる文章に、自分がどれだけ助けられてきたか。

こうして様々な文献を漁るうちに、

「自分もデジモンフロンティアが持つ”熱量”を記したい!」

という欲求がドンドン膨らんでいきました。

かといってデータベースのように奉仕事業として運営するのもなんか性に合わないというか、気に食わなかったので、

「自分のため」そして「他人のため」

記事を書こうと決心し、紆余曲折あって今あなたが読んでいるページがつくられたのです。このスタンスで5年近く続いているため、結果的に見ればよかったのでしょう。

今までの記事を読めば、自分が「デジモンフロンティア」の何にときめいているか、関心を寄せているかがうっすらとわかると思います。

資料を漁れば漁るほど思うのが、「デジモンフロンティア、本当に設定は面白いな…!!」ということ。十闘士の属性分けは能力バトルに転化できるし、各キャラクターのバックボーンはヒューマンドラマをより盛り上げる土台になりえた。デジモン図鑑に書いてあるスペックも想像を掻き立てます。しかしながら、それらの要素が十二分に発揮されていたとはとてもじゃないが思えない。

そりゃ最後は幸せのパートナーデジモンを見つけてスサノオモン大勝利!希望の未来へレディーゴー!と〆てくれますが、突き詰めれば絶対にもっと面白い作品になれた!!!もったいないんですよ!!!単に自分が欲張りキングなだけ?

この未練がましい燻ぶった思いがブログの原動力だと思うと不健全極まりないですね。そんな中、降って湧いたように朗読劇が決まるのですから、世の中は何が起こるか分からないものです。あくまで20年目の余興として構えるべきなのは承知の上ですが、それでも「爆発してみせてくれ…!」と思わずにはいられません。2013年天皇賞・秋で残200mから突如覚醒したジャスタウェイのように、あるいは、サビ直前のBメロで進化のために脚を溜めている拓也達のように。頼むから、気持ちよく感想戦に移れるデジフェスであってほしいです。

以上、自分語り終わり。ブログのタイトル名についてははまたいずれ。

 

 

 

せっかくなので、デジフェス2022朗読劇の予想も何本か立てておこうと思います。当たったらSNSで拡散してください。炎上でもなければ励みになります。

 

  デジフェス2022大胆予想

 

  本命 拓也・輝二以外の融合形態登場

 

  対抗 立川に絡めたグルメ(名産)ネタ

 

  大穴 泉ちゃんの恋の進展

 

本命

特番で「こういうのを待っててくれるんじゃないか」という発言がありましたが、フロンティアに一番求められているのはコレじゃないかな~と思います。厳密にいえば「6人の均等な活躍」ですが。ただ、融合形態揃い踏みをやるとして、「HSEの設定ととどう折り合いをつけるか」「本編、または本編終了後の時間軸にどうやってねじ込むか」が気になるところです。きぼでんだとスピリットたちは拓也のパートナー守護霊と化していますし。特番できぼでんを公開しなかったのは意図的な理由とも発言していたので、きぼでんのバックグラウンドもどう転ぶかわかりません。ですがぜひともチャレンジしてほしいですね。

対抗

ジャスタウェイな本や、ラスエボ円盤ドラマCDも特産ネタがちりばめられていたので、やるんじゃないかとは思ってます。問題は誰が担当するかですが、無難に純平でしょうか。

お得意の競馬ネタはどうでしょう。ねじ込む隙が思いつきませんが、ひょっとしたら?

大穴

ガッシュの傾向から入れる可能性があると思いました。もしこれが富田先生なら確実に進行していたことと思います。DVDのブックレットで「少し抑えた」とも言っていたので。

 

デジフェス2022は7月30日開催予定です。次にお会いするのはデジフェスの事後レポートになるでしょうか。くれぐれも体調にはお気をつけください。

digimon-partners.net

 

 

 

おまけ

ここ数年書いていなかった近況報告なども、いい機会なので上げていきます。禁断の自分語り二度撃ち!

まずは近況。今年3月に諸事情で退職し、暫くはニートとして20周年を謳歌しておりました。そして無職になって初めて福利厚生社保の偉大さを知りました。ちなみに来月からまた働きます。くそー、デジフェスの直後に入社とか身体が持つのかよ!

 

ゲーム

ニートだった割には片手で数える程もプレイしていませんが、どれも記憶に残る良いゲームだったと思います。いくつか紹介します。

 

ファイナルファンタジーX

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マジ良いOPなんスよ

とても不純な動機で再熱し、ジェクト戦で挫折していたXを久々に再開、クリアしました。

実質2週目にもなるとキャラクターそれぞれの背景もわかるので、逆に新鮮にプレイできましたね。アーロンや変な髪型の老師とか特に。

いやー本当にティーダが可愛い!!可愛くて仕方ない!!チャラい外見に似合わず繊細でピュアで泣き虫で…それでも根の善良さとバイタリティでチームを引っ張っていく姿は、「太陽」に相応しいものでした。ティーダ以外のPTも各々見所があり、どんどん感情移入しちゃいます。

よく一本道ゲーと揶揄される本作ですが、ティーダ(=プレイヤー)を操作するにつれ叙述トリック的に前提がひっくり返され、やがてプレイ体験が「俺の物語」になる過程は一本道ならではだったと思います。まさしく一本の映画を”プレイ”するような。例えるなら「インターステラー」のような「ここに繋がるのか!!」という強烈なアハ体験。

邪な動機で再開したのを反省するぐらいには、本当に面白いゲームだった!個人的には、BotWと並んで「人生の宝箱」に大切にしまっておきたくなる一作でした。ありがとう某MAD。

こう熱く語ってなんですが、実は続編のX2は最序盤で積んでしまっています。ラストの演説シーンから即ユ・リ・パに接続したせいで、カルチャーショックに陥ってしまったのです。情けない。いつかリベンジする日が来るでしょうか?

 

ステラグロウ

3DS専用のSRPGで、JRPG宣言でお馴染みイメージエポックの遺作です。ナナドラやルミナスシリーズに青春を捧げた者として、お看取りの義務があると思いプレイ。末期のソフト故にパッケージ版はプレミアですが、DLセールだったので安く買えました。

比較的マイナーなので紹介しておくと、ロリ系のキャラクターにちょこっと男性が混じる、いかにもなゼロ年代ギャルRPG…で通じるでしょうか。キャラデザは軟派、システムもサモナイライクで目新しい点はありませんが、シナリオはがっつりSFファンタジーしてます。特に中盤のどんでん返しは(なんとなく予想できるとはいえ)あのポケダン時闇レベルでしょう。

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ステラグロウ3DSのゲームでありながら「歌」に力を入れており、キャラソンだけで10曲以上も用意されています。どれも珠玉の出来ですが、特にリゼットの歌がお気に入り。CVナンジョルノなので歌唱力はお墨付きだし、なんといっても初披露のシーンがいい!遅れてきた正ヒロイン、戦局を一変する性能と穏やかなメロディが展開にばっちし噛み合ってて、感動するとは思わなかったです。

2010年代のゲームにしてはUIがかったるいのですが、今でもひっそりと支持される実力は確かにありました。夜会話とか好きな人はおすすめ。

あとは隠しキャラのハイペリオンCの演出がすごく好き。2週目をやるときは仲間に入れたいです。

 

ソシャゲ

FGOは相変わらず。神ジュナに天井処女を捧げてしまいましたが、今はすっかりモルガンの尻に敷かれています。NP50%チャージ持ちなのが悪い。

皆さんも課金は計画的に行いましょうね。

他には「ウマ娘」も始めていました。

こういうキャラカタログゲーで推しを作るのにとにかく難儀する性格でしで、ダスカの胸ばかり見ていたら、いつの間にかテイオーのキャラストを無限再生する定まらなさです。

今のところは、まぁ、苺大福ズッ友待ちですが…馬主が許すのか未知数です。参戦せずに幻覚で好き勝手する今のポジションに居心地の良さを覚えてしまうのは、あまりにも都合がよいのでしょうか。複雑な心境。とにもかくにも海外レースが実装されんことにはなあ(ドバイDFありきのウマだし…)。

 

アニメですが、以前からブログに挙げていた「境界戦機(通称キョカセン)」にどハマりしていました。ロボットアニメにハマるのは久しぶりで、これまた新鮮です。

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輝二「兄さん…?」

のめり込むほど面白い作品かと聞かれれば、作画はいいとして、お話が…

「列強に支配された近未来の日本を舞台にレジスタンスを繰り広げる」

どっかで聞いたような筋書きですが、アチラと違い今一つ盛り上がらずに胴体着陸した印象。ナショナリズムがすぎると感じてしまう場面も多々ありますが、サムネの「名菓自治まんじゅう*2など、天然気質な愛嬌に溢れており、不思議と憎めません。天然度合いは4作目にも通ずるものがりますが、少なくとも作画力(ちから)は雲泥の差です。

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YouTubeで全話無料配信しているのは本当に偉い。今後全てのアニメに見習ってほしいです。

 

こんな感じですか他にはポケモン映画を完走したり、境界戦機でワーワーしたりと、振り返れば充実していました。新天地での生活がどう転ぶか戦々恐々な日々ですが、今まで通りマイペースに萌えを追求していければ、怖いものはないと思いたいです。

近況が長くなりましたが、次の記事でお会いしましょう。

 

 

*1:とはいえジントリ・超デジカ・デジコレ・時ハン客演と粒ぞろいではありました

*2:経済的に困窮した自治区の筈なのになぜか名菓を作れる余裕があるという展開で、一部視聴者から突っ込まれていました。ある意味境界戦機を象徴する迷シーンです。