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デジタルモンスター、特にデジモンフロンティアについて、一ファンの視点から様々な記事を展開しています。

あのデジモン料理をつくってみよう~激辛闘魂バーガーVSレインボーバーガー~

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デジモンフロンティア19話『バーガモンを救え!友樹のピュアな心』を御存じでしょうか。

有り体に言えば、当時『フロンティア』のスポンサーだったファーストフードチェーン『ロッテリア』とのコラボ回です。実際に発売されていたハンバーガーやそれに関連したキャラクターが登場し、拓也達もオリジナルハンバーガー作りに挑戦したりと、販促ゆるい箸休めのような一篇に仕上がっています。ちなみに、脚本は吉田玲子女史です。

ですが、今回は19話の感想記事ではありません。

 

 

タルドラモンに連れ去られたバーガモン(夫)を救うため、最高のハンバーガーをつくることになった子どもたち。他の三人はそれなりに良いものが出来ましたが、拓也と輝二がつくったのは…

拓也「ハンバーグにステーキととんかつを重ね、ニンニクを利かせたボリューム満点バーガー」

輝二「エビとイカとホタテにイカ墨のシーフードスペシャルバーガー」

と、何とも言えないものでした。

案の定、二人のバーガーを食べて卒倒するボコモンとネーモン。それを見た二人は口論の末

どちらのハンバーガーが美味しいか

と料理対決を始めてしまいます。

 

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途中で友樹たちがペタルドラモンの手下に連れ去られても、それに気づかず調理に没頭する二人組。そうして出来上がったものが…

 

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「カレーとキムチとチョリソーが入った、食べると全身が熱く燃える激辛闘魂バーガーだ!!」

 

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「リンゴ、オレンジ、メロン、イチゴ、見た目も美しい七色のフルーツが入ったレインボーバーガーだ!!」

 

本人たちは大真面目ですが、客観的にみればどう見ても地雷なゲテモノバーガーが完成してしまいました。

ボコモンとネーモンに試食を頼みますが、先程二人の微妙なバーガーを食べて卒倒した二匹は当然拒否。結局、作中でこれらのバーガーが実食されることはありませんでした。

そう、このバーガーは「どのような味をしているか」、今現在も明らかにされていないのです。まあ、なんとなく想像はつくでしょうが…。

となれば、本物がどういうものなのか、そしてどちらのバーガーが美味しいのか!?試してみたくなるのがファンというものでしょう。

そこで今回は、拓也達がつくったハンバーガーを再現し、登場人物が知ることのなかった味をこの手で確かめたいと思います!

 

 

というわけで、まずは本編を視聴し、資材調達と大まかな段取りを考えます。

 

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買ってきました。本編の描写を参考に、それっぽいものを揃えました(実際に使わなかったものもありますが)。

本当はハンバーガー用のパンズを使いたかったのですが、どのスーパーに行ってもなかったので、似たような形状の丸パンを泣く泣く購入しました。

最低限の料理には自信がありますが、ハンバーガーなど生まれてこの方一度も作ったことがありません。先行きが不安ですが、買ってしまったものは仕方ないので、調理にとりかかりましょう。

激辛闘魂バーガー→レインボーバーガーの順につくっていきます。

 

 

 

激辛闘魂バーガー

~材料~

パンズ(市販のものがなければ平べったいパンでも可)

パティ(挽き肉、玉ねぎ、塩コショウ)

カレー(レトルトカレー

キムチ

チョリソー

量は自分が食べたい分だけで大丈夫です。パンの大きさや自分の好みに合わせて決めましょう。

 

~つくりかた~

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①まず、事前にみじん切りしておいた玉ねぎは自然解凍します。

 

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②次に、ひき肉・玉ねぎ・塩コショウを混ぜてパティをつくります。

パティとは、ハンバーガーに挟まれているハンバーグっぽい奴のことです。

ひき肉に粘り気が出るまで混ぜ合わせ、30分程度寝かせておきます。

焼く時に肉ダネが(分離)しないように、キャッチボールの要領で空気を抜きつつ、適当な形に整えます。

 

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③片面を強火で一分程度焼き焦げ目をつけ、その後蓋を閉め弱火で蒸し焼きにします。爪楊枝を刺して透明な汁が出れば中まで火が通った合図なので、反対の面にも焦げ目をつけて完成です。

 

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④パンズにかけるカレーを用意します。

劇中ではカレーらしきものを自作していましたが、手間がかかるので今回は市販のレトルトカレーで代用します。

これは湯煎をしなくていいのでラクチン。

 

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⑤トッピングのチョリソーとキムチを炒めます。

チョリソーは焦げ目がつくまで、キムチは食感を良くするために細かく刻み、ゴマ油で炒めます。

 

⑥盛り付け

パンズを軽くトーストした後、パティ・キムチ・チョリソー・カレー・パンズの順に挟みます。

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拓也の発言をもとにトッピングしたらなんだかグロい

最後にパンズをはさみ、完成です!

 

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 これがカレーとキムチとチョリソーが挟まれた、激辛闘魂バーガーだ!!!!!

 

お世辞にも見てくれがいいとは言えませんが、肝心なのは味です。

早速実食してみましょう。

 

美味い!?

食べる前は「小学生がファミレスのドリンクバーでウーロン茶やらオレンジジュースやらコーラやらをごちゃ混ぜにしたドリンク」のような混沌とした味を想像してましたが、実際はカレーのまろやかな味とキムチの酸味が、肉厚なパティと絡まって中々ボリューミーな味わいになっています。ていうかパティがいい。シンプルな味付けの分、肉のうまみが引き出されており、食べごたえがあります。もう「これ挟めば大抵のハンバーガーは美味しくなるんじゃないの?」って感じです。ただ激辛ではありません。ちょっと辛いかな…?ってレベル。

チョリソーも合わないことはないんですが、パティがあればいらなかったかもしれませんね。

結論:意外といける!あとパティはすごい

 

 

レインボーバーガー

~材料~

リンゴ

イチゴ

メロン

オレンジ

バナナ

さくらん

こちらも適量で構いません。

 

~つくりかた~

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材料をハンバーガーのサイズに合わせてカットしていきます。

季節柄、苺は手に入らなかったので、本編のカットに映っていて、色合いも似ているさくらんぼで代用しました。

これまたカットに映っていたから買ったはずの桃が入っていないのは単純なミスです…。すみません。

 

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カットしたものを盛り付けて、完成!

アニメほど感は出ていませんが、少しは華やかな色合いになりました。

闘魂バーガーよりほんの少しだけ見てくれはいいですが、味はいかほどの物でしょうか。フルーツを切って挟んだだけのものが不味い筈がないのさって思いますが。

それでは、いざ実食!

 …

 

 

マズい

これは予想外のマズさです。メロンの瓜っぽさとバナナの生臭い(?)味わいと柑橘類のフルーティーな酸味がゼツボー的に合っていない!最早フルーティー生ゴミって感じで、食べると生理的不快感が襲い掛かってきます。

一つ一つの果物はきちんと美味しいので、相乗効果でこんな不快な味になるとは思いませんでした。ここまで来ると「作り方が間違ってたんじゃないか」と不安になって、輝二に申し訳なさも感じてしまいます。

なんとか完食しましたが、食べ終わった後はボコモンみたいな顔になってたことでしょう。

 

 

 

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気を取り直して、余ったバナナはキャラメリゼ(とは言っても砂糖とバターで炒めるだけです)でいただきました。これが笑っちゃうぐらいに簡単なのに、正直メチャクチャ美味い。美味しいものは糖質と脂質で出来てるんだなあと改めて思い知らされます。

その他余った食材は昼食代わりにしたり、フルーツはラム酒漬けにしたりと、最後まで余すことなくいただきました。美味しかったです。

 

 

 

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音速丸か?

そんなわけで、デジモンフロンティアハンバーガー再現の一部始終でした。

つくる前は「どっちのバーガーもマズいでしょwww」とタカをくくっていましたが、結果はご覧の通り。拓也のバーガーが食べれるものに仕上がったのはいい意味で予想外でした。

一方、レインボーバーガーが散々なことになってしまいましたが、これにはいくつか理由が考えられます。フルーツカットや果物の質、トッピング等々…。レモン汁で生臭さを抑えたりすればよかったのかな?予算や旬の都合で苺を削ったりしたので、条件が違えばまた違った味になっていたかもしれません。

自分は懲りたのてもうチャレンジすることはないと思います。でももし「そんなことない!」と思う輝二推しの方がいれば、名誉回復として是非とも最高のレインボーバーガー作りに挑戦してみてください。「そんなのより輝二のママになってアップルパイを焼きたい!」?それもそれでいいんじゃないかな…。